住宅購入検討が打ち明けづらい
20年3月に入るとコロナウィルスについて
日本でも影響が現れ始め、私の通っている会社でも、
在宅ワークが推奨されるようになった。
その影響もあり、空き時間を使って物件の検索を
行い、気に入った物件は不動産屋へ連絡して
毎週末見学を重ねていった。
住宅購入を考えている事はまだ妻には
伝えていなかった。
なんとなく住宅購入を言い出すタイミングが
無かった為である。
そんなある日事件が起きた。
愛車のシエンタが無残な姿に
勤務を終えて職場から帰ってくると、
マンションに停めてあった愛車の右側面が
大きくえぐれているのだ。
画像にはないがリアバンパーも
大きく傷つき外れかけていた。
え??は???
人間とは驚くと言葉を失い、
日常の行動をとろうとするらしい。
この時私は冷静になろうとスマホを取り出した。
(警察?)(管理人?) どこに電話するか
考えていたところショートメールが
入っている事に気づいた。
妻からだ。
ショートメールには
『ごめんなさい』
この1行である。
私は過去このパターンを2度経験している。
- 1度目は車のリアバンパーを側溝に引っ掛けもぎ取って
帰ってきた時 - 2回目はバックで駐車時にポールにぶつけた時
(またかよ。)と
警察に電話する前に家に戻ると
反省をしたような顔をしていた。
通算3度目である。
話を聞くと駐車場の入り口に腰下位のブロックがあり、
車を出す際にこすってしまったそうだ。
立て直そうとすればするほど何度もこすってしまい、
最後は同じマンション住民に助けてもらったと言っていた。
改めて車をみるとぴったりブロックの高さに一致して
えぐれていた。
修理費用40万の見積もりに、
半年後に2回目の車検である事とどうせまたぶつけるとの
考えから、軽自動車への乗り換えを考えた
(家のローン通るんだから車のローンも通るだろ)
住宅購入したい事を妻に伝えた
そこで気落ちしている妻を喜ばそうと私は、
車の買い替えと共に、ここしかないとの思いから
「住宅購入を考えている」と伝えた。
もう言ってしまったからには後には引けない。
そんな覚悟だった。