3月に初めて戸建の内覧を依頼した
不動産屋Eさんへ半年ぶりに連絡を
入れてから初めての週末を迎えた。
よく晴れた9月中旬の週末
購入希望物件の内覧を行った。
今回は居住中の物件だ。
一体どんな人が住んでいるんだろう。
初回内覧以降は候補物件は全て
売主は引っ越していて空室だった。
過去2回購入を希望した物件も
売主側の不動産屋との折衝であった。
なので気兼ねなく家中隅々まで確認し、
言いたい事も言った。
しかし今回の物件はまだ居住中の為、
売主と対面をする必要がある。
私は表面上ニコニコしているので
周りから人見知りとは思われないが、
内心初対面の人と会うのは緊張する。
人生の中で
他人が住んでいる家に訪問する
機会なんてそうそう無い。
気が重いなぁ
約束の13時
私と不動産屋Eさんが現地に着き
物件の駐車場に車を停めた。
当日妻と子供は午後の外出を嫌がり
訪問はしない事になった。
車を降りると玄関から
上品そうな私より10歳位年上の
奥さんがチワワを抱いて出てきた。
挨拶を済ませ玄関を開けると、
まずは間口の広さに驚いた。
と同時に
(そうだった4880万もするんだった)
と
急に金額が頭をよぎった。
その後スリッパを履き、
「家の中のドアは全て引き戸」
という説明を受けた。
まずは1階を見学
リビング周り
広いというのはもちろん感じたが、
見学日の外気温は35度を超えて
まとわりつくような湿度がある中、
室内がひんやりしている事に気付いた。
うまく表現できないが、
エアコンで無理やり冷やしている
感じではなく、外気温を遮断している
ような感覚だった。
今住んでいるマンションは
窓などから室内をジリジリ蒸され
室温を下げているそばから
熱が入ってくる感じである。
このリビングだけでも体感する価値
あったなと思いつつ、
大きな液晶テレビを
横目にキッチンへと進んだ。
キッチン
この家はオール電化なので、
電磁調理器となっていた。
私は料理しないが、
妻が掃除が楽そうだなと思った。
浴室
浴室をみて広いっ!と驚いた時、
背後に人影がいる事にもっと驚いた。
おじいちゃんが、
色違いのチワワを抱いて立っていたのだ。
チワワ2匹って金持ちじゃん!
このおじいちゃんは奥さんの
お父さんであった。
いつの間に背後に立ったのかと
不思議に思った。
どこから現れたのか
その謎はすぐに解けた。
1階には7畳の洋室がありそこが
おじいちゃんの部屋となっていた。
ドアの開閉も静かだったので
気付かなかったのだ。
おじいちゃんの部屋を物干しにすれば、
洗濯物乾かすの楽だろうなと
失礼な事を考えてしまった。
次に2階を見学
そして2階を案内されたが
階段を上がりまた驚いた。
引き戸を開けたら14畳の
セカンドリビングがあったのだ。
ここだけで今住んでいる
リビング+1部屋より広い。
余談だがこの部屋は奥さんの
部屋として使っているらしく
黒とピンクの下着が干してあった。
一人で気まずい感じになった。
内覧の時くらい下着は
仕舞ってて欲しいものだ。
セカンドリビング以外に
2部屋ある。
1つは子供部屋で夜勤明けで
寝ているから開けないでと
言われ見学できなかった。
もう1部屋は6畳の洋室で、
家具など無く空室になっていた。
旦那の気配がない・・・。
詳細は伏せるが今回の売却理由も
そこにあった。
最後に屋上を見学
2階までの見学を終え、
最後に屋上見学を勧められた。
間取り図では確認していたが、
実際に屋上に出てみると
周りの家の屋根が見え、
非常に開放感があった。
屋上の半分は太陽光パネルが
敷かれており、電気代の節約にも
つながると説明を受けた。
ここで夏にバーベキューやプール、
キャンプをしたら子供も喜ぶだろうと
考えると自然とワクワクした。
屋上から景色を眺めていると
ふと、この家買う事になるなと
いう引き寄せられている感じもした。
あっという間に1時間以上の時間が経過し、
内覧会終了となった。
帰りの車中でEさんから
「いいお家だったでしょう?」
と感想を求められた。
私は物件探しを開始して約半年間
ほぼ毎週戸建住宅を見学しており、
延べ30棟近く見学してきた。
そんな拙い経験ではあるが
『立地』『建物』『近所の雰囲気等』を
総合判断した結果、
控えめにみても
4880万以上の価値はあると感じた。
しかし私の想定予算とはかけ離れているし、
妻の意見も聞くべきであるとし、
その場ではこれ以上の話は避けた。
まずはこの住宅を建築した
レスコハウスについて
調査するべきであると考えた。
善は急げ!という事で
翌週末にレスコハウスに予約を入れた。