【中古】戸建住宅購入記5 物件購入とは小さな奇跡を起こす事なんだという話

狙っていた物件が購入できず気落ちしたまま、
7月に入り季節はすっかり夏になっていた。

妻からは
「なんで長女が小学校に上がる来年まで
物件購入を待てないのか」
「あんな家道も狭いし欲しくなかった」等
神経を逆なでするような事を言われ続けた。

もうこのまま借家でいいかなと、
毎日のように検索していた物件サイトの閲覧も
2週間以上行わなくなっていた。

どうせ良い物件を見つけても、
購入しますと意思決定できない限り
売主にも迷惑がかかる。

自分の中で購入意欲が萎んでいくのが分かった。

妻の前では家という単語を出すことにも
気を使ったし、どうでもいいやと日に日に
住宅購入の事が頭から離れていった。

今までの私の考えは、
購入するための金額借入さえ目途が立てば
住宅購入のハードルは無いと考えていた。

しかし現実は、
立地・建物の質・引き渡しタイミング・
引っ越しが年内の場合、毎日の子供の幼稚園までの
送迎手段等、費用以外にも
考慮すべき項目がのしかかってきた。

妻に対しても、
持ち家となったら喜ぶだろうと
独りよがりの考えであった事を痛感した。

幸せになるために家を購入しようと考えていたのに、
喧嘩が続いた。

なんでこんな事になるんだろ。
本当に馬鹿みたいだ。

家を買う資格もタイミングも今では無いんだ。

この時の私は家を買えないと本当に思った。

住んでいるマンションの川沿いにも
新築の戸建住宅が何棟も立ち並び、
散歩をしていると私と同じように
住宅購入を検討している家族とすれ違った。

その家族からは
これから家を買えるという
高揚感が伝わってきた。

このままではだめだ!!

金額上限を4000万以上まで引き上げてでも
妻が納得する物件を絶対に探してやる!

妥協せず徹底的にだ!!

そんな気持ちで3週間ぶりにポータルサイトの
閲覧を再開した所、驚きの物件が目に留まった。

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