世間では新型コロナウイルスによる
感染症が猛威を振るっており、
医療従事者の方には感謝してもしきれない。
症状が重症化すると肺炎に進展するケースが
あるという事だが、実は私も肺炎で
緊急入院をした事がある。
その時の体験談について書こうと思う。
あれは2019年2月頃の出来事だった。
私は体重が100キロ近くあり
ダイエットの為ジョギングを始めた。
飽きっぽい性格もあり、このままでは
長続きしないと考え会社の同僚と
マラソン大会にエントリーしたのだ。
最初の異変はマラソン大会の1週間前
家の近くをジョギングしていると
妙に息苦しいと感じた。
1kmを6分位のペースで無理のない
ペースで走っていたのだが、息苦しく
それ以上ペースが上げられなかった。
もう年かなぁと悲しい気持ちになりつつ
それ以上は気にしなかった。
そしてマラソン大会当日
10kmの部に同僚4名で参加した。
異変はスタートして2km位で
すぐに現れた。
1km6分のペースすら守れない。
半年前の大会では1km5分30秒平均で
10キロをゴールしたのに。
慌ててペースを上げようとしても
大きく息を吸うと肺が痛く
深く息が吸えなくなっていた。
流石の私も体に異常をきたしているとわかり
棄権したが、その後歩いても呼吸がしづらく
溺れているような感覚だった。
ちなみにその頃腕時計端末で計測していた
安静時の心拍数がこちら
平常時で心拍数が100近くまで
上がっており
マラソンなどできるはずはなかった。
同僚に棄権した旨と症状を伝え
先に家に帰って安静にしつつ、
休日診療可能な病院を探し予約を入れた。
ここで私は大きな選択ミスを犯す。
受診したのが
最大級のヤブ医者だった。
診察時にマラソン大会の件と現在の症状を
伝えたが『喘息ですね』と回答を受けた。
レントゲン、血液検査等一切なし。
喘息かぁと器官が拡張する吸引薬の処方を
受け指示通り1週間服用したが改善しなかった。
再度同じ病院に行き別の先生に症状が
改善しない旨を伝えた。
その先生は
電子カルテを確認しながら怪訝そうに
レントゲン撮影の指示を看護師に出していた。
レントゲン撮影後診察室に戻ると
先生の顔色は変わっていた。
『肺に影がある。これ以上の診断はできない』
と紹介状とCDーROMを渡され
『大きな病院で検査してください。
とにかく早く!!』と言われた。
早くといっても受信した日は日曜日。
翌日から仕事が入っており、紹介状を
鞄に入れいつも通り出社した、
この頃になると咳が止まらず
私を悩ませた。
月曜出社後の業務中も咳が続き、
見かねた上司が声をかけてくれた。
私はいきさつを説明し、紹介状を見せると
『すぐに病院に行け!癌かもしれないだろ!!』
と怒られそのまま早退し、総合病院に向かった。
そこで再度レントゲン、血液検査、痰の採取を
行った結果、先生より
『肺炎です!
今日今から緊急入院してください!!』
と思いがけず緊急入院という単語が発せられた。
『痰によって肺炎の種類が判明すれば
飲み薬で対応できるタイプかもしれないが
一番の治療方法は抗生物質を点滴し、
ウイルスを体外に出す事』と説明をうけた。
毎日点滴をする為に病院に来るのは大変だろうと
という事で入院の提案となったのだ。
しかし着替えも含め何の準備もしていないので、
今日は点滴を打って、一度帰宅させてもらい
明日改めて入院する事となった。
会社に電話を入れ緊急入院する旨を伝えた。
急な話なので、仕事も残っているが
病室から行う事にした。
点滴を打ち家に帰り妻に説明。
『マラソンなんかやるからだ』と
いつもの様に小言を言われたのを
覚えている。
話は逸れるが、
私は注射が大っ嫌いだ。
入院前日は注射の事で眠れなかった。
そして翌日から入院し治療が始まった。
入院1日目
館内の説明、検温、血圧測定
点滴を入れ替えられるよう
チューブを腕に刺した。
入院2日目
朝5時 抗生物質を点滴
本日の治療終了 点滴慣れてきた
入院3日目
朝5時 抗生物質を点滴
本日の治療終了 これだけ??
入院4日目、5日目・・
同・・・ おいおい
これが入院中ずっと続いた。
2日目に朝5時に起こされたときは
本当にびっくりした。
事故でも起きたのかとおもった。
看護師の交代の時間に行う為
この時間だとお詫びがあったが、
早朝点滴が終わると治療終了である。
朝6時には解放される。
定期的に検温、血圧測定、採血はあるが
やる事がないのでPCで仕事した。
こんなんで治るのか?と思ったが
3日後には肺の真っ白な影が薄れ
6日後に退院となった。
息苦しさと咳も嘘のように消えた
最後電子カルテに完治と記載された
時は地味にうれしかった。
気になる7日間の入院費用は
- 食事代 6,900円
- 病衣代 516円
- 治療費 82,500円
合計 89,916円
高額医療制度というものがあり、
年収に応じて、月額の医療費が上限を
超えると返還される。
今回人生で初めて入院し制度の存在を知った。
コロナ 肺炎 入院請求書
肺炎は苦しい。
適切な治療をしないと治らない。